4/1 大里俊晴に捧ぐ


ほとんど英語地獄のような生活を送っていた大学時代、タイトルに惹かれてフラッと登録した法学部*1の授業、その名もずばり「現代音楽論」の先生だった人。


毎回出席とるけど成績には一切関係ないよ、レポート1本で評価するよ、という当初の宣言どおり、気付けばほぼ全出席だったにもかかわらず成績はCマイナスだったか、とりあえずギリギリだったのを覚えています。おそらく、そうとう適当なレポートを提出したんだと思う。
だけど講義は本当におもしろくて、ちょっと遅刻してドアを開けると教室じゅうに響くものすごい爆音ノイズに皆で聴き入っていたり、半音のさらに半音が出るピアノの存在を知ったり、音符の配列の全てが計算で出来ているという曲を聞かせてもらったり、音の波が大きすぎて部屋が狭いと聞こえない低い音の話、とか・・・少なからず私の中にある「音楽」のイメージを拡げるきっかけになった体験は、あれだったのかもしれないなあ。


先生はいつも黒づくめの怪しい格好で教壇に現れて、「俺の過去のことはまぁ知ってても黙っててくれよ」的なことも何度かおっしゃっていて、怪しいなぁと思いつつ、あの教室へ行くことには不思議な安心感があったりもしました。


一対一で直接話したことはなかったけど、毎回授業の感想とか言いたいことをカードに書いていて、一回だけ講義中に私の書いた内容がちらっと読まれた。絶対音感の話で、「特定の楽器であれば聞くと音がわかるけど、人の声だとわからない」って内容だったと思う、確か。どんな流れだったかは、忘れましたが。


そんな先生が亡くなっていたことを偶然知って、本当にびっくりしました。まだまだ全然若くて、活躍される人なんだろうと思っていた。

大里俊晴に捧ぐ
4月1日(木)六本木スーパーデラックス
開場 ... 19:00
開演 ... 19:30
料金 ... 学生2000円 (要学生証) / 予約2500円 / 当日3000円 (ドリンク別)
映像上映: 大里俊晴間章に捧げる即興演奏」(2008.6.29 新潟)
LIVE: 灰野敬二, 竹田賢一, Suicidal 10cc(中原昌也, ジム・オルーク), トートロゴスII(大里真宏ほか)
オープニングアクト長門洋平
予約はこちらから→ http://www.super-deluxe.com/2010/4/1/toshiharu-ohsato-tribute/

くわしくはこちらの記事をご覧ください → http://bit.ly/bh77R2


すーごく、行きたいんだけど、おそらく日程的にどうしても行けない。。。
せめて心ばかりのカンパに参加させて戴こうと思います。もし都合の合う方いらっしゃいましたら、ぜひ。

*1:なぜ法学部だったのかは謎!