2010.10.2 Organ's Melody

やっぱりこの日のことは書いておきたいー


●10/2(土)湯田温泉 Organ's Melody(山口)
「佐々木匡士ライブ」
特別ゲスト:長谷部奈美江〈詩の朗読)/松本晃弘〈スライド)


佐々木さんは来春にカレー屋を開かれる予定、とのことで
このライブでワンマンはとりあえずひと区切り。
なんだかんだワンマンを観るのは2年振りぐらいだったかなあ。今回の山口旅行の目的というか、きっかけのひとつでもありました。


本当にいろんなことがベストのタイミングで、行けてよかった。
ひとつ想定外だったのは、山口に着いた当日の昼、「今日ちょっと歌ってって言ったらできる?」の鶴の一声でオープニングアクトを務めることになったこと(!)。
なぜか山口には着いた瞬間、田舎に帰ってきたような気分になっていたので、あまり緊張しませんでしたが、それでも2年前の自分が知ったらひっくり返りそうな出来事でした。


佐々木さんちのYAMAHAのギターをお借りしてぽろぽろと練習、夕方は大雨だったのでベタに雨降りをやろうか迷いつつ、結局オリオンビールの歌(これも雨ソング)と春風をやることに。


リハ後は雨がやんでいて佐々木さんの奥様と近くの足湯に出かけ、入れかわり立ちかわりやってくる地元の方々や出張中のおじさまたちと喋りながら長居。
若干のぼせたまんま会場に戻り、10分足らずで2曲歌って客席に戻り、本編スタート。


今回は特別ゲスト、写真家の松本晃弘さんがリアルタイムでスライド上映しながらのライブでした。

これがまた素晴らしくて。
この写真はカラーですが(確か「ピノッキヲ」のとき)、割合としてはモノクロの風景写真が多くて、それがフェードイン・フェードアウトしながら歌にあわせて流れていく様は圧巻でした。
いただいたポストカード、大事にします。


そして一幕と二幕の間に挟まれた長谷部奈美江さんの朗読。
プロフィールを見つけたので貼ります

長谷部奈美江[ハセベナミエ]
1959年山口県生まれ。ユリイカ新人賞、現代詩手帖賞を経て、第二詩集『もしくは、リンドバーグの畑』(思潮社、1995)で中原中也賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

もともと、佐々木さんのライブをよく観に来られていたのがきっかけで、今回の共演に至ったとか。
客席にいらっしゃるのを一目見て「ああ、長谷部さんはこのひとだ」と思っていたらやっぱりそうでした。
紙芝居のような、大きめの画用紙を手に、いくつかアカペラのうた(「あなたのための赤い花」も!)を挟みながら、登場人物によってすこしずつ声色を変えながら、ゆっくりと少女のように朗読する姿に終始釘付けでした。すてきだった・・・。
まほら動物通信、買います。まだ売ってるのかな。
雪舟えまさんの朗読と、似ているというとちょっと違うのですが、同じ種類の空気を感じました。
詩人、歌人の方々が話すのを聞くのがとても好きです。声とか、抑揚とか。


佐々木さんのライブも緻密に作りこまれていて、気合を感じました。ローレライが大曲になっていて、かっこよかったー。彼の出す轟音やノイズを聞いてると眠くなるのはなぜでしょう。ああ、ちなみに雨降りが「もういない」という曲に触発されていることは内緒です。


そうそう、今回、演奏は聴けなかったのですが、midiギター奏者の井上経康さんともお話することができました。
これ、ギターソロ!

歌もすごく良いとの噂を聞いて、いつかどこかで観れるのが楽しみです。


終演後はかどにある居酒屋「かど」でゆるく打ち上げ。
いただいた沢山のうれしい言葉は大事にしまっておきます。


久々にたくさん書きました。どうもありがとう。


★ふたつ下の記事にも追記。