TTN

最近長い文章書いてないなーっと、きのうの夜中に思って、今年は文章に残したい欲は割と短歌で発散している気がするんだけど、やっぱり少し書きたいので書く。

きのうの月を思い出しながら、たまの「満月小唄」を聞いています。
このブログはじめるだいぶ前、新宿のフリークっていうライブハウスでライブをして、となりのピットインに貼ってあったちらしを見て(たしか2日後ぐらいだった)、勢いで予約したのが柳原陽一郎さんとphonoliteのライブだった。

この曲と、オリオンビールの唄を当時知ったばかりで大好きで、どっちか聴けるかなあと思っていたらどっちも聴けた。
外山明さんというひとのドラムは凄い、ということもそのとき知った。
となりの席にいた、同じくひとりで見に来ていたらしい女の子が少し泣いていた。


自分もバンドで歌ってはいたけど、いま思えばフロントの意識は希薄で、ああいう感じでひとりでも曲をつくって演奏して歌える人というのは憧れの対象でしかなく、ただただ凄いなあ、良いなあと思って観てた。
ましてや自分が数年後にひとりでライブをしてオリオンビールの唄をカバーするなんて、思いもしないころのこと。

ずいぶん遠くまで来たなあ。


柳原さんが福岡出身、というのを知ったときは、ああ、やっぱり、と思った。
小さな産婦人科で生まれて、ものごころついてからは毎年のように夏に訪れた、福岡の街と家の記憶。


人の半分ぐらいは、その人が空気を吸った土地でできていると思う。


いま、製作中の自分の音源のことを考えていても、いつでも思った以上にど真ん中に確固としてあるものが、わたしは福岡に生まれて、千葉に育って、東京に住んでいるということ。
そうだ、あのときはまだ千葉に住んでいた。


いちどでも同じ景色を見た人たちが、気付いてくれたらいいな。
と、最近はよく思います。


しかし今日の月もきれいですね。