手紙:2011年11月

もはやこれをやらないと月が始まった気がしない・・・とか言いながら、気付けばもうあと1ヶ月。

    • -


きみのネクタイピンはそうやって光るのですね歩きながら夢見る


ジャケットを脱いでダウンコートを羽織り書いた手紙のまちがいさがし *1


横書きの文字が天までとどくとき初めて笑うような気がした


130円きっぷで東京駅へゆくこれ以上遠い場所は知らない *2


目を凝らし木星のまわりに4つ見えない光る点をみている


墨田区横綱一丁目会えそうで会えないひとよ日に焼けた文字 *3


電柱の地名がくるくると今日を餅つき大会日和と知らせ


夜はきっと雨のふる日のいちじくのピザ何度でも戻ってきます


飛行機の匂いをさせて一年中旅人でいる恋人たちに


何をしても透けてみえてしまうものだけになる冬服のつめたさ

*1:中身を間違えた

*2:安いね。130円

*3:読み間違えていた。正しくは横網